2007年7月25日水曜日

―Sky―【A.Story.】 第二話~脱出~

この物語は全てフィクションです。(念のため)

Skyの世界のパラレルワールドであるもう一つの世界でのお話・・・。

―Sky―【A.Story.】 第二話~脱出~

あの後帰ってきた四人は材料がないはずの食事を取った。
無論作ったのは澄夜である。
「・・・そういえばこの家に食費という言葉が出たためしがないな。どっから材料調達してるの?」
「ふふふ・・・。」
不気味に笑うだけで答えてくれなかった。

―応接間―
「汚~い。」
名美が文句を言う。
「ま、ココ使ってないし。埃もたまるわなぁ。」
言葉通り埃だらけの部屋。
一応、応接間と呼ばれていた場所だ。
「最近はここに通してお話、とかないからね。お客さん大体立ち話で用件済んじゃうから。」
「そうだな。たまにはココに通して話し聞くか?」
澄夜に聞かれる。
「いらん。」
簡潔に答える。
「だろうな。」
予測していたらしい。そう返答が帰ってきた。
「ここ私の部屋にして良い!?」
「駄目。」
名美に聞かれるも即答する。
「ぶー。けちっ!」
「部屋はちゃんと用意してある!」
見栄を張ってみる。
「嘘つくんじゃない。」
相棒につっこまれた。
「でも、一応客間に住まわせば良いんじゃないの?」
「用意したとは言わんがな。」
相棒は相も変わらず手厳しかった。

――五分後。
部屋割りが決定した。
名美は貴輝の隣の部屋。
紅月は澄夜の隣。
ちなみに澄夜と貴輝の部屋は向かい合わせなので一箇所に固まっていることになる。
「トイレは一番奥の扉。間違っても男のほうに入るなよ。」
「風呂場は便所の手前のすりガラス。入る時は鍵をかけるように。一応女湯と男湯に分かれているが・・・。いかんせん女湯は使う人が居なかったから荒れ放題だ。掃除は・・・、貴様がやれ。」
何故か指を指される。
「・・・拙者?」
「肉体労働のエキスパートだろう?」
疑問を疑問で返される。
「マジデスカ?」
「片言で言っても駄目。」
そう返されるが
「ワタシニポンゴワカリマセーン!」
懲りずに片言の日本語を使ってみる。
「いっぺん死ぬか?」
「ごめんなさい。」
即挫折。
芸人への道のりは遠い・・・。
とかくだらないことを考えていると、
「だったら私が掃除しようかな・・・。」
「それじゃあ私も手伝いますよ。」
女性陣が進み出た。
「尋常じゃないくらい汚いよ?大丈夫?」
「ダッタラお前がやれ。」
相棒は相変わらず手厳しい。
というよりも他力本願すぎ。
「お前がやるという考えは最初から皆無ナンデスカ?」
後半片言で訊いてみる。
「ない。」
簡潔だった。
「澄夜さんもやりましょうよ。」
「そうだよ~。皆でやったほうが早く片付くし~。」
女性陣に迫られる。
「ぅ・・・分かった。」
いくらなんでも女性陣の誘い(?)を断ることはできないのか澄夜は渋々ながら承諾した。
・・・ように思ったが最初に小さくうめいたような気がするのは気のせいなんだろうか?

―二十分後―
掃除道具を探し出すのに時間を浪費したため大分遅れて大掃除スタート。
「お掃除スタート~!!!」
「スタートー!」
女性陣は意外にも楽しそうだった。
紅月さんもなにやら名美に影響されているのかハイテンション。
「・・・。」
「・・・はぁ~。」
無論男性陣はやる気なし。
片方なんかはため息までついている。
「とっとと終わらすか・・・。」
「だな。」
やる気がないのとあるのと二人ずつの変な組み合わせでお掃除スタート。

―さらに一時間後―
「全然綺麗にならない・・・。」
最初よりかはまだましになったがまだ部屋と呼ぶには程遠い存在となっている居間。
「これ、いつまでかかるんだろう・・・。」
弱音を吐く。
「俺はもう寝たいぞ・・・。」
「同感。」
相変わらずやる気ない二人組。
「まじめにやれー!」
バキッ!
ぽか。
何故か拙者だけ思い切り力を込めたグーパンチだった。
・・・普通に痛い。
「何故拙者だけー!?!?!?」
絶叫してみる。
「五月蝿い。」
バキッ!
今度は相棒に殴られる。
踏んだりけったりだった。

―お掃除終了[開始から五時間後]―
「ぐふっ・・・!」
「ふぅ・・・。」
約一名満身創痍でお掃除終了。
その一名が自分だというのがなんとも悲しい。
「やっと終わった~。」
「疲れました~・・・。」
女性陣は元気なモノである。
いや、正確には名美だけか。
「今日は私が料理作るよ~。」
名美がそういったのでお言葉に甘えることに。

―食堂(キッチン)―
「どうぞ召し上がれー!」
意外に豪勢な料理だった。
しかし、
「ぅっ・・・。」
とても辛そうだった。
「あの~・・・。もしかして辛い?」
「当たり前よー!」
何故当たり前なのか訊く気になれない。
「辛いの苦手なんですけどー。」
ささやかな主張。
「・・・がんばれっ!」
ぐっと右手の親指を立ててこっちに向けてきた。
・・・その指折ったろかーーー!!!!
とも思ったが止めておいた。
その日の夕食は実に小食だった。
そして、
「おやすみ~。」
「おやすみなさい。」
女性陣は早々に寝るらしい。
「おやすみなさいませー。」
去ろうとするも相棒に手を掴まれる。
「お、襲われる!?」
「ファイアウォール!」
炎に包まれる。
「ぐおぉぉぉおおぉおおおおおおおぉ!!!!」
絶叫する。
「何するの!?」
「くだらないことを言うからだ。」
・・・だからって焼くな。
そう思いつつ聞いてみる。
「何用だ!?」
「いちいち叫ぶな。とりえず今電話が入ってな。」
嫌な予感。
「・・・で?」
澄夜は笑顔で
「三日後中学のガキどもが来るらしい。」
と、言い放った。
「急すぎやしないか?」
訊いてみる。
「あ~・・・。一ヶ月前から決まってたんだが忘れててな。(笑)」
「笑ってんじゃねー!」
また絶叫。
「うるさーい!!」
ズガシュっ!
後頭部に拳を打ち込まれる。
ザスッ!
そしてよろめいたところに手刀が。
「痛っ!ぐはっ!」
そのまま昏倒する。
「静かにしときなさいよ!」
憤慨したような名美の声が途切れ行く意識の最後に聞こえた。

―???―
「・・・何故拙者はこんなところで寝てるんだ?」
そこは倉庫だった。
「いつつ・・・。」
起き上がりながら後頭部をさする。
ぐぅぅぅぅぅぅ・・・。
「・・・腹が、減った・・・・・・・。・・・・ところで今何月何日の何時何分だ?」
長い間眠っていたらしく時間の感覚がほとんどない。
「腹時計もあてにならんだろうし・・・。」
思案していると。
「きーきー。」
ねずみが目の前を通っていった。
「・・・何故ねずみが。」
確か澄夜が何かの結界を張ったとかでねずみとか害虫とかは入ってこないはずだ。
「・・・・・・・・。」
嫌な予感がして扉に近づく。
ガチャガチャ
案の定扉は開かない。
「・・・これを食えってか?」
振り向いてねずみの顔を見た。
「きー。」
目が合ってねずみが一声鳴く。
「・・・それはないだろう。とりあえず扉をぶち破るか。」
ズガン!
思い切り蹴ったが壊れない。
「ならば!」
獣人の力を使って思い切り蹴ってみる。
ドゴンッ!!!
扉は音を出すだけで曲がりもしなかった。
「あれー?」
倉庫の中を見回してみる。
「・・・そういややけに広い。もしかして倉庫じゃない?物もないしなぁ・・・。どっかの廃屋にでも放り込まれたか?」
ぶつくさ言いながら歩いて回ってみる。
やはりどこかの荒廃した屋敷のようだ。
中々広く部屋の数も半端じゃない。
「・・・ん?」
その部屋のうちの一つに明かりがともった部屋があった。
そ~っと近づいていく。
ココらへんは狼の獣人でもあり仕事で潜入任務などをやったこともあって手馴れている。
(え~・・・っと。武器は・・・。)
懐を探ってみる。
(ん?)
固い感触があってそれを取り出してみる。
「なっ・・・!」
思わず声が出てしまう。
懐から出てきたのはフォークとナイフだけだった。
(もっとましな物入れといてくれてもバチ当たらんぞ・・・。)
フォークは銀でできているらしい。
なかなか綺麗だった。
ナイフは刀のような刃が片側にしかついていない物で、柄は片手で持てる分しかない。
柄の部分に何かが書いてある。
(黒・・・零?)
「ってか、寒い・・・。」
今貴輝は上半身にはシャツ一枚だけ下半身はズボンもちゃんとはいているがしかし上半身の格好が格好だけに非常に寒い。
とりあえず先ほどの部屋に誰かが居てもナイフで対抗できるだろう。
自身の格好は気にせず部屋の中に音もなく入っていく。
「~♪」
誰かが鼻歌を歌っている。
鼻歌が聞こえるほうにそ~っと近づいていく。
(この向こうからか・・・。)
どうやら鼻歌は今貴輝の目の前にある扉の向こう側から聞こえてきているようだ。
(幸いまだ奴さんは気づいてないようだな。)
そう考え扉を少しだけ開けて中の様子を見る。
ココから見えるのは、二段ベッド、机、そしてその机に向かって何かをしている人物だ。
(・・・ん?人じゃ・・・ない?この匂いは・・・、そうだ猫だ。猫の獣人の匂いだ。でも・・・なんで?・・・まぁ、良い。とにかく情報を・・・。)
頭を振って考えを吹き飛ばし部屋の中に入っていく。
部屋に入ると同時にすばやく部屋の隅の暗がりに飛び込む。
そこで息を潜めて機会をうかがう。
「ん?」
相手が何かに気づいたようだ。
(気づかれた・・・!?)
そう思い少し身構える。
「あれ?閉まりきってなかったのかなぁ・・・。」
そういって扉を閉めにいく。
(ふぅ・・・。)
内心で安堵の吐息を吐きつつ相手の動きを観察する。
「ん~・・・。」
相手は扉から顔だけ出して外の様子を伺っている。
(チャンス・・・。もらった!)
音もなく相手の背後に回りこみ。
「何もないし・・・。やっぱり閉まりきってなかったんだね。」
直後振り返られる。
(くっ・・・!)
とっさに扉上の天井と壁との角に飛び張り付く。
(久々に潜入任務に就いたみたいだな・・・。っとと、長くはこの体制で保てんか・・・。)
相手がまた机のほうに向かう。
(よしっ・・・!)
ふわりと地に降り立つ。
しかし、相手は何か衣擦れの音でも感じ取ったか振り向いた。
「あ・・・。」
「げ・・・。」
両者同時に声を上げる。
(どどど、どうしよう!・・・・そういえば・・・。猫の獣人は目が悪い割には鼻も犬系の獣人ほど利かない。その代わり猫系の獣人に勝る聴力を持った種族はないんだっけか・・・。)
冷静になろうと少し混乱気味の頭でそんなことを考える。
(と、とりあえず、どうする!?)
あまり効果はなかった。
相手も硬直している。
貴輝の突然の出現にかなり驚いているのだろう。
(・・・チャンス?) 
相手の背後を取るために回り込もうと立ち上がったところ。
「・・・だれ?あなた?」
声をかけられた。
「・・・拙者か?」
当たり前のことを聞く。
(何訊いてるんだ拙者は・・・!)
少し自分が情けないと思いつつ返答を待つ。
三秒ほど後。
「君・・・。面白いね♪」
何が嬉しかったのか明るくそう言われあっけにとられる。
「・・・もっと、こう、何か、疑ったりしないの?」
我ながら馬鹿な質問だと思う。
「そう訊いただけでも十分に信用に値するよ♪」
彼女は変にご機嫌だった。
(む~・・・。女性って分からんなぁ・・・。)
そんなことを考えていると、
「君、どっから入ったの?」
と訊かれる。
「・・・さぁ?窓から投げ込まれでもしたんじゃないかと。そう拙者は推察しているが・・・。」
「投げ込まれるって・・・。」
あまり思い出したくないがとりあえず説明をする。
「ナルホドねぇ~・・・。」
「・・・そういえばお主、名は?」
今頃になって訊く。
「あぁ、そういえば自己紹介マダだったね。私は風凛。風に凛と冷えるとかの凛で風凛。風って呼んで良いよ~。で、君は?」
「貴輝だ。貴族の貴に輝くで貴輝。苗字は六方で六つの方位と書いて六方と読む。・・・そういえば風とやら、苗字は?」
再度問いかけるも何かわからないといった感じで、
「みょうじって何?」
そう訊かれた。
「・・・はいぃぃ?」
間抜けな声を出す。
「みょうじって何!?」
大きな声を出す風凛。
「・・・説明しにくいので解説は飛ばします。」
妙な言い回しで断ると、
「むー。」
膨れた。
「膨れても駄目だ。ところで、」
話題を変えようとする。
「出口はないのか?」
一番知りたかったことを聞いてみる。
「人に物を尋ねる態度じゃな~い。」
何故か文句を言われる。
「・・・報酬を渡すから教えてくれないか?」
実際のところ何も持ってないのだが・・・。
「カラシーフード食べる?」
さらりと無視して謎の食物を出される。
「・・・いらん。で、出口は?」
「私が知りたいくらいなんだけど。」
風鈴の言葉に絶句する。
「な、何だってえええぇえぇぇぇぇぇぇぇえぇぇえぇえぇぇ!?!?!?」
直後絶叫。
「うるさーい!」
怒られる。
ぐうううぅぅぅぅぅ・・・。
叫んだら腹がなった。
(そういえば腹減ってたんだっけ・・・。)
少し赤くなってそう思い。
「そ、そんなことより、出口はないのか!?本当に!?!?」
詰め寄る。
「う、うん。」
圧倒されて後ずさりする風凛。
「なら、ぶち破るか・・・。」
「え?ぶち破る?」
意味が分からないのか思案顔になる風凛。
「壁を吹き飛ばす。」
簡潔に言うと、
「あ~。多分無理だと思う。」
「・・・何故?」
少し意地悪な笑みを浮かべる貴輝。
「人間にはあんなの壊せないよ。“真紅の猫”である私でさえ無理だったんだから。」
そこで貴輝は突然笑い出した。
驚く風凛を前にひとしきり笑った後、
「拙者は人間ではない。拙者はほんの少しだけ吸血鬼の血が混じった“白銀の狼”だ。それにしても真紅の猫なんて高貴な生き物が何故このようなところに幽閉されているのだ?」
「は、白銀の狼!?」
そう叫んで風凛は貴輝の顔をまじまじと見る。
「毛色が違う。」
「今は吸血鬼の状態だからな。こっちのほうが人っぽく見えるし。これが、」
貴輝の体がざわつく。
頭髪が根元の方から徐々に色を変えていき、顔の側面にあった耳は徐々に頭頂部のほうに向かって大きくなり獣の耳になっていく。
そして目の色も変わり、
「力を解放した状態だ。」
完全な狼の獣人と化した。
その毛色は銀色に輝き目の色は左右で違う。
右が真紅で左が青色。
「これなら対外の物は破壊できるぞ。」
そういって歩き出す。
風凛はそれについていき。
「だったらこっちに来て。」
そういってある方向に向かって走り出した。
「ふむ・・・。」
そういって貴輝も小走りに追いかける。

―猫屋敷 玄関ホール―
ここは猫屋敷というらしい。
先ほど風鈴から聞き出した。
そして、
「この玄関の前の階段。上のほうが何かで塞がれてるのよ。あれ壊したらいけないかな?何かココ埋まってるみたいで。」
「埋まってる?」
貴輝が怪訝な顔をして振り返る。
「あれ見てみて。」
そういって玄関扉を指差す風凛。
そちらを見ると玄関扉が破壊されていた。
そしてそこからは地肌が見えている。
「ぅわお~。本当に埋まってるたいだね。まぁ、良い。多分地表に近いのはあそこなんだ・・・よね?」
そう訊きながら階段の上を指差す。
「多分。」
予想通りの答えを聞きつつ階段を上っていく貴輝。
その天井のような場所にはいくつもの破壊しようとした痕跡が残っていた。
「・・・ふっ。」
小さく笑い全身に力を込める。
「―――っはぁ!!!」
全身全霊の一撃。
天井のような地面のような者は吹き飛んだ。
「わわわー!!!」
下から落ちてくる瓦礫を避けながら悲鳴を上げている風鈴が居る。
「む、ちょっと足りてない。」
貴輝が言うとおり光がさしているがまだ人が通るには小さすぎる。
「もういっちょー!」
元気よく声を上げ。
ばたっ!
倒れた。
「あ、あれ?体に力が・・・。」
徐々に体が最初の状態に戻っていく。
「あれ!?どうしたの?」
風鈴がそう言いながら駆け寄ってくるのが見える。
「血が、足りない。あと、腹減った。」
風凛はあきれた顔でため息をついた。

―三十分後―
血は摂取してないが食料を摂取して再度トライ。
「今度こそココから出るぞー!」
気合を込めて殴打。
ズンッ!
吹き飛んだ。
そして、

―フィルスト ボクーンの店 倉庫―
「よっと!」
貴輝が上がってきた。
手を借りて風鈴も上がってくる。
「ふぅ・・・。」
「・・・この匂い。ボクーンの店か。まぁ、良い。行くよ。」
そういって身を低くする貴輝。
「え?何処にですか?」
「フォークか売って親友に電話をかける。」
真顔で言う貴輝に、
「でも・・・、その格好で外歩くんですか?」
「・・・あ。」
すっかり忘れていたが今上半身はシャツ一枚だったのだ。
「気にしない気にしない。好きでこんな格好してるわけじゃないんだけど、ま、なんとかなるっしょ。」
にかっと笑う貴輝。
「そういえば、ココに電話あるよな。勝手に使おー。」
すたすたと歩いていく。

―1時間後―
「で、明日のことなんだが。」
貴輝と風凛はSITS本拠地兼家にたどり着いていた。
あの後澄夜に電話して服を持ってきてもらったのだ。
変える時はボクーンの店にあった金を勝手に使って帰ってきた。
貴輝はパックのジュースのような物を飲みながら聞いている。
「・・・聞いてるか?」
相棒に訊かれ、
「先に寝かしてくれ。」
「駄目だ。・・・ところで、その血液ジュースとやら、いつも飲んでるな。」
さきほどから飲んでいるパックを指差して言う。
「輸血パックだっつーに。これでも結構高いんだぞ。ちなみに吸血鬼としては・・・まぁまぁだが普通の人にとっちゃこの上ないくらいまずいと思う。貴様もケルベロスとしての誇りとか特性とかないのか?」
聞いてみるが、
「誇りはない。特性といえば化け物犬になれるくらいか。ま、貴様のように貧血起こすぐらいならそれで良いがな。」
「「はぁ・・・。」」
同時にため息をつく。
彼らの悩みは深まっていく・・・。

豆知識―第二回―
猫屋敷
これはボクーンの店の地下にある広大な屋敷で何故か埋まっている。
ボクーンが店として使っているのはこの屋敷の三階部分から上だ。
ちなみに階段は全て土とコンクリートで固められているのでぱっと見ではワカラナイ。
貴輝が吹っ飛ばしたのは倉庫(本当は展望台)に続く階段のところで玄関はもっと広い。
実は玄関だと書いた扉はただの裏口。
あと、中庭に続く道とか色々とある。
中庭は今でも健在だがどこにあるかは分からない。

あとがき会話。
貴輝「ぐはっ!」
澄夜「いきなりなんだ。」
貴輝「今回微妙に自分がかわいそう。」
澄夜「変えれば良いだろ。」
貴輝「メンドイ。」
名美「ちゃんとやれよ。」
澄夜「そういえば今回不可解なことが一つあるんだが・・・。」
貴輝「何でしょう?」
澄夜「一体誰があそこにお前を放り込んだの?」
貴輝「それにはちょっと色々ありまして。長くなるから今回はこの辺で切り上げます。でわ次回予告。」
次回予告【かはっ!】
澄夜「よう何もないんだな。」
貴輝「何も考えてないもーん。」
紅月「嘘でも良いから書いたほうが良いと思います。」
風凛「そうだね。何も書かないで終わると目標とかなくなるよ?」
貴輝「・・・。」
次回予告!【新しい仲間を加えたSITSのメンバーに新たなる危機が到来!その危機とは職場見学だった!果たして一体どうなってしまうのかーーー!?】
貴輝「どうだ。」
澄夜「普通。」
名美「面白みがない。」
紅月「良いんじゃないんですか?」
風凛「終わり方が某テレビ番組みたい。」
貴輝「相変わらず約二名は手厳しい・・・。まぁ、良いや。(←大分慣れてきた)それでは皆さん!また次の機会に会いましょう!今度はNormal.Story.のほう書きます!多分!でわでわ~♪」
澄夜「でわーw」
名美「またねー。
紅月「またお会いしましょう。」
風凛「まったねー♪」

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